樹脂成形コラム

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厚肉成形品の射出成形機による発泡成形

樹脂成形コラム

2017年06月8日

透明アクリルの厚肉成形は別として射出成形で肉厚の製品の一番の問題点はヒケであろうかと思われます。
射出成形のセオリーでは設計上できるだけ厚肉部分を作らないように肉ぬすみを設けますが
構造上、それが出来ない場合のヒケ対策のひとつの手段として発泡成形があります。

発泡成形には物理発泡と化学発泡の2種類があります。

物理発泡とは加熱溶融した樹脂に対して、N2ガスやCO2ガスを発泡剤として成形機に注入して成形する方法で、ミューセルやガスインジェクションなどがありますが、専用の金型と射出成形機が必要となります。こちらは当社では設備しておりません。

化学発泡とは熱可塑性樹脂原料に発泡剤を添加して射出成形することにより金型内で化学的に発泡させる方法で既存の射出成形機と金型で成形することができます。
大きなデメリットとしては外観が非常に悪いことが挙げられます。表面にフラッシ(銀条)が一面に発生します。
意匠を気にしない製品に限られますが、場合によってはその銀条を木目風に見せて製品化しているものもあります。

外観を必要としない厚肉成形品であれば金型の簡素化(ローコスト化)、成形品の大幅な軽量化に有効です。
当社ではPP、ABSでの製品化の実績がございます。詳しくはお問い合わせください。

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