IPF 国際プラスチックフェア
2014年11月5日
先日、かなり久しぶりにIPF、国際プラスチックフェア(幕張メッセ)に行ってきました。
材料から金型技術、成形機、周辺機器いろいろ新しい技術が紹介されていました。
画期的!と言うほどの物は無かったのですが、今プラスチックに求められているニーズに
対してどの企業も真剣に取り組んでおられる姿勢に感銘いたしました。
「軽量化」についてはあらかじめ必要な形状に打ち抜いたカーボンシートをヒーターで
暖め柔らかくしてすぐにインジェクションの金型に挿入し、型締めで変形させながら射出する
技術が紹介されていました。車のボディーの軽量化と強度維持の両立を実現できるそうです。
海外の自動車メーカーで採用され始めているとのことでした。当社もカーボンのインサート成形
には何度か取り組んだことがありますが、カーボンシートは伸びないので平面のインサートに
留まっていましたが、今後は3次元的なインサートが一発で出来るシステムが出てくるのでしょうね。
他にもミューセル成形(超微細発泡成形)など軽量化の成形技術を見ることができました。
「不良削減」については東洋機械金属さんの乾燥レス・ガス発生抑制システムが興味深かったですね。
当社もこちらのサグスクリューは使わせていただいていますが、ナイロン成形ではガスの発生が抑制さ
れて不良が削減できることと、金型のメンテナンスの頻度を削減することが出来ます。今回は、更に進化
させて乾燥レスで成形できるシステムを紹介されていました。
同じ東洋機械金属さんの成形機で、標準仕様の成形機をベースにシリコーン成形を可能にするシステムも興
味深かったです。シリコーン成形は当社のような熱可塑性インジェクションとはまったく別の設備が必要と
思っていましたので、今ある成形機のユニットを変えるだけでシリコン成形が出来るようになるのは面白い
と感じました。
材料的には成形するだけで木目調が表現できる材料が、今考えている自社製品に使えそうなのでコンタクト
をとっていこうと考えています。うまくいけばまたブログでご紹介いたします。
あと印象的だったのは、中国からの来場者が多かったこと(最近はどこでもそうですが・・・)。言葉が通
じないながらも一生懸命に説明に食いついていて熱心さには感心しましたが、撮影禁止の場所でも平然とス
マホで動画を撮影していました。「NO PHOTO」は駄目でも「撮影禁止」の漢字は読めるでしょう
に・・。
ではまた。